テイクアウト販売をする飲食店が増え、街なかでUberEats(ウーバーイーツ)のバッグを背負った配達パートナーを見かけることも多くなってきたのではないでしょうか?テレビCMの印象もあり多くの方に認知されてきました。私の周りにも配達の仕事を本業の合間にちょろっとやっている人間がいます。彼を見ていると自分の時間を自由に気軽に使える印象のUberEats配達パートナーの仕事。果たして本当に稼げるのか?その気になる収入の実態について調べてみました
Contents
そもそもUberEatsってどんなサービス?
大元の運営会社は配車サービスで有名な企業
UberEatsの大元の運営会社は配車サービスで有名な「ウーバー・テクノロジーズ」というアメリカ企業です。Uberという「車に乗りたい人」と「運転手」をアプリでマッチングさせる自動車配車サービスをアプリなどで展開。ウィキペディアによると現在は世界70カ国、450都市以上で展開している大企業です
UberEatsの日本での展開
日本のUberEatsは2016年に配車サービスを応用した料理宅配サービスを開始しました
自社のサービスでは宅配を行っていない飲食店もUberEatsのアプリより簡単に注文できるため手軽に食事を楽しめる手段として話題になっています(出前館や楽天デリバリーと同じイメージです)
また料理を注文するユーザーとしてだけでなく、自分の好きな時間に働ける新しい働き方の形として配達パートナーの仕事も副業として注目されています
現在では東京、千葉、横浜、さいたま、京都、神戸など都市を中心にサービスを受けられるところが増えてきました。
配達パートナーの仕事の流れ
配達パートナーの仕事がどういった流れで入るのかを見てみましょう
- お客様より料理のオーダーが入ると飲食店とその飲食店の近くにいるパートナーにアプリ経由で通知が入る
- 飲食店は料理を作り始める、配達パートナーは飲食店へピックアップに向かう
- 飲食店より料理を受け取りお客様のもとへ配達
- お客様へお料理をお渡しして終了
非常にシンプルで簡単な流れです。UberEatsは基本的にはクレジットカード決済なのでお金の受け渡しもないです(2020年5月現在、現金受け渡しもあるようですがアプリ上で自分で設定できるようです。)
極端な話し、自分の身体ひとつで稼げるUberEatsの配達パートナーの仕事。注目されているのもうなずけます
何で注目されているの?UberEatsで働くことのメリット、デメリット
まずはどんなところが魅力的か?メリットを見ていきましょう
- 登録したその日から仕事を始められる
- 働きたい時間に働ける
- 煩わしい人間関係がない
- 週払いで報酬が受け取れる
登録したその日から働ける
登録センターに行き(2020年5月現在一時的に閉鎖中)アプリの使い方や登録をすませ、配達用のバッグを受け取ればその日のうちから働けます
※現在ではアプリ上から登録、配達用のバッグはAmazonから購入、またはセンターから郵送で受け取るなどいろいろな調達手段がありますが地域によって変更などもあるようなので仕事を始める前に公式ホームページで確認することをおすすめします
働きたい時間に働ける
登録したアプリをOFFにすれば通知もSTOPします。急に予定が空いた時間や、お子様を送ったあとに活動しているママさんもいるようです。
煩わしい人間関係がない
人と接するのはお店で料理を受け取るときとお客様にお料理をお渡しするとき。そこに接客もいらないし特に何か求められることもない。好きなタイミングで休憩できたり仕事を終えることもできる。余計な気をつかわないのは気楽です。
週払いで報酬がもらえる
申請をすれば翌週に報酬が振り込まれるようです。急に資金が必要になったときなどに助かります。
メリットだけ見るとバイトより遥かに魅力的ですがもちろんデメリットもあります。
- オーダーが入らないと待機時間がある
- 安定した収入を得られない
- 悪天候のとき悲惨
- 思ったより体力を使う
- 一人なので誰も助けてくれない
オーダーが入らないと待機時間がある
当然ながらランチタイム(11:30~14:00頃)やディナータイム(18:00~21:00頃)あたりは利用者も多くオーダーも多く入りますが、それ以外の時間(俗にいうアイドルタイム)だとお店によっては配達を行っていない場合があったり、利用者も少ないので配達リクエストが入りません。必然的に待機となってしまいます。
安定した収入を得られない
上記の通りアイドルタイムには配達リクエストが少ないためこの時間に働こうとすると思うように収入が得られなかったりします。
悪天候のとき悲惨
デリバリー仕事や屋外仕事全般に言えますがやはり悪天候時は避けようにも避けられないものです。雨や雪だけでなく真冬の寒さや真夏の暑さもこたえそうです。
思ったより体力使う
あの配達用のバックだけでだいたい2.8kgほど。そこにお料理やらが入るとなると3k越えは余裕です。それを背負って動き回ったり、自転車を漕ぐとなるともはや軽いトレーニングの域です。
一人なので誰も助けてくれない
1人で働くのは気ままな反面、誰も助けてくれません。道に迷っても自力でGoogle Mapsとにらめっこしないといけなかったり、嫌味なお客様の「遅い!」の一言も自分が受けないといけません。
やり方次第で収入UPの報酬制度
UberEatsの配達パートナーのお給料が他のアルバイトと大きく違うのは1件ごとに報酬が発生する点です。シンプルに配達すればするほどたくさんのお金が貰えるということです。当然ですが配達しない限りは1円も手にすることはできません。
アルバイトのように時給計算でお給料をもらうのではなくUberEatsの配達パートナーはUber Japanと「業務形態」を結びます。つまり個人事業主として業務を請け負うということです。
基本的には3つのタイミングで報酬が発生します
- レストランから料理を受け取ったとき
- レストランから注文者までの走行距離
- 注文者へ料理を渡したとき
1件の配達でもらえる基本報酬
1件の配達についてもらえる報酬額は各エリアごとの基本料金により計算されます
都道府県 | 受取料金 | 受渡料金 | 距離料金 | サービス手数料 |
東京都 | 265円 | 125円 | 60円/km | 10 % |
神奈川 | 250円 | 120円 | 60円/km | 10 % |
埼玉 | 265円 | 125円 | 60円/km | 10 % |
千葉 | 265円 | 125円 | 60円/km | 10 % |
愛知 | 215円 | 105円 | 60円/km | 10 % |
大阪 | 215円 | 105円 | 60円/km | 10 % |
京都 | 215円 | 105円 | 60円/km | 10 % |
兵庫 | 215円 | 105円 | 60円/km | 10 % |
福岡 | 215円 | 105円 | 60円/km | 10 % |
東京エリアの例
レストランから料理を受け取る 265円
注文者へ料理を受け渡し 125円
レストランから注文者までの距離1Kmあたり60円
UberEats手数料 10%
東京エリアで1件1Km配達した場合
(265+125+60)×0.9=405円の収入となる計算です
Google Mapsで見ると1Kmの距離はだいたい徒歩12分前後、自転車は200m1分とされているので普通の自転車だと5分くらいです
1件の配達でお店へ向かう時間、配達する時間、受け渡しの時間含めおおめに見ても1kmだったら20分くらいでしょうか。さらに単純計算で1時間で連続で配達リクエストが入れば3件、お金にすると基本報酬で1.215円ということになります。単純計算ですがこの1215円が時給と考えられます。
立て続けにオーダーが入るのはランチタイムのときやディナータイムのときなど限られた時間だと思いますが移動時間を短く効率よく動けるようになればより多くの報酬を手にすることができるといえるでしょう。
UberEats独自の報酬UP制度
時給1215円では普通のアルバイトとあんまり変わらないのでは?と思う方もいるのではないのでしょうか?UberEatsの配達パートナーには様々なインセンティブがあります。インセンティブとは配達料に上乗せられる報酬。普通のアルバイトでいうと大入りやボーナスみたいなものでしょうか。主に悪天候のときやオーダーが沢山はいるピークタイム(ランチタイムやディナータイム時など)に出るようです。内容はエリアや配達パートナーによって違うようですが上手に活用すれば報酬UPも期待できます。
基本報酬が1.1倍~1.4倍?“ブースト”
UberEats独特の報酬制度ともいえるのでしょうか?倍率報酬=ブースト。ある一定の時間、場所において突如現れるようなシステムで1件ごとに基本報酬に上乗せされます。特に登録などの必要はないようです
1.3倍が多いけど眠い #UberEats #ウーバーイーツ #ブースト pic.twitter.com/1UAETYrAQN
— 大平貴司(歯科技工士&UberEats) (@takapon7) December 14, 2019
こんな画面がアプリ上に現れ配達パートナーは事前にそれを知ることができます
たかが1.1倍程度と思われるかもしれませんが、1件、1件重ねていけば差が出てきます!
以下、UberEatsの公式ガイドより引用
配送料の基本料金を、ご注文の多い時間や場所において、一定の倍率(1.1倍、1.4倍など)で増額する仕組みをブーストと呼びます。ブーストがある時間・場所で稼働することで、より多くの報酬を得ることが期待できます。
福岡、名古屋など後からサービスが開始された地方が加盟店が少ないぶん東京に比べると手にする報酬は自然と少なくなるのかもしれませんが配達エリアは自分で選べるようです。
ゲーム感覚で報酬UP?“クエスト”
もう一つのUberEats独特の報酬システムとして“クエスト”があります
“クエスト”はある一定の時間(半日~数日間にかけてもある)内に一定の件数をこなせれば報酬として+○○円といったものです。
例えば・・・
5月20日12時~5月21日19時までに25件配達したら+1000円
といった感じです
これは配達パートナーが積極的に活動しているか、またそのときの天候や土日祝日か?など様々な条件が組み合わさリUberEats側が判断してアプリ上でお知らせがくるシステムです
雨や雪などの悪天候のときなどに配達パートナーを確保する意味で出る報酬ともいえそうですが、配達パートナー側からすればゲーム感覚で楽しめる報酬のようです
説明不要だと思いますけど死んだ
— ケンケン@ウーバーイーツ配達員 (@vzen1vK5DEKVmv6) May 19, 2020
日跨ぎクエストだけが希望 pic.twitter.com/Btre0wh4a0
https://twitter.com/TgKL5uCs8JJrLxT/status/1263094488597057547
まとめ
働き方は人それぞれ、副業にするもよし、本業にするもよしですがただ闇雲に動き回るのではなくやはり計画的に動いたほうがしっかりとした報酬を手にすることができるようです。がっつり稼ぐのもお小遣い程度に気楽に稼ぐのもあなたの行動次第です。テレビCMも積極的に展開しているいま、これからより需要が伸びるであろう配達パートナーの仕事、いまからチェックです。